犯罪・刑事事件の解決事例
#別居 . #離婚請求 . #DV・暴力

長年にわたりDVを受けていた妻が、夫から逃れての離婚

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大崎 徹 弁護士が解決
所属事務所アレイナ横浜法律事務所
所在地神奈川県 横浜市中区

この事例の依頼主

50代 女性

相談前の状況

相談者は、結婚以来20年以上にわたり夫から暴力を受けてきました。私の所に相談に来る前にも夫が暴れ、それで相談者はたまらずにシェルターに避難し、その後親戚の家に行って別居となったようです。相談者は長年のDVにより精神的に参ってしまい、心療内科に通ってうつ病と診断されていました。これ以上は我慢できないと、夫との離婚を求めて相談に来ました。

解決への流れ

幸い調停で離婚が成立し、その後すぐに親戚と共に転居し、夫の暴力からも逃れることが出来ました。

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大崎 徹 弁護士からのコメント

この事案でのポイントはDVの証拠でした。相談者は,警察にも通報せず、過去に暴力を振るわれた際の怪我(打撲等)について病院にも行っていませんでした。相談に来る直近のDVは、室内で暴れて「物に当たる」というもので、非常に危険な行為ではあったものの、相談者自身はトイレに閉じこもって身を守り、ほとぼりが冷めた後に逃げたため、全く怪我はしていなかったのです。そんなわけで,警察の記録も,怪我の診断書も無かったのです。そこで、通っていた心療内科にお願いをして、カウンセリング記録の開示をしていただきました。そこには、相談者が医師に語った夫からのDVの生々しい実態が、医師の手で記録されていたのです。調停委員にこれを見てもらい、相談者にこれまでの経緯を具体的に語ってもらいました。その結果、調停委員が夫に対し、断固たる姿勢で「DV事実は否定しようがない」と説諭してくれました。当初はDVを否定していた夫も、観念した様子で3度目の調停で離婚に応じて調停が成立しました。本人の頑張りも勿論ですが、調停委員にも深く感謝をした思い出深い事件です。